みなさんは返事は一回ではきはき言ってくださいね。ウェルダンです。今日も波乱なく平穏な日々が繰り広げられました。良きかな良きかな。ということで、今日の様子を連ねていきたいと思います。
まずは、朝を飛ばして5・6時間目です。はい、時の流れは無情ですね。もう午後まで来てしまいましたよ。で、内容は職業体験のことでしたが、ウェルダンは新聞社希望なんですね。実は新聞社は一番大変そうで仕事らしい仕事は一切しないそうです。(兄曰く)つまり、楽しく、楽なんです。まぁ、それはおいといて、同じメンバーが一人います。S・K氏です。はんにゃ~です。ふにゃふにゃです。癒やし系らしいです。将来が心配です。乙。また、ウェルダンが行く新聞社とは別にもうひとつ新聞社があります。なんとそっちには、ウェルダンの学校でヲタク御三家の一角、S・I氏がいます。相当逝ってる方です。サナトリウムロマンス絶好調な方です。 必死の抵抗で別の新聞社にしました。これで何とか「娘さんを僕の嫁にください」の儀式までは生きられそうです。はい。
そして、学校が終われば部活飛んで、塾です。特筆することはありません。ご愁傷様。
今日のウェルダンはこんな感じです。あと、ひとつめでたいことがあります。3日坊主ラインまで着ました。よかった。ということで、今回はブログ名について明かしていきましょう。
「あの瞬きをもう一度」はウェルダンが過去に書きかけた小説の名前です。処女作です。駄文です。ちびちび掲載していくんで読んでほしいです。(場所稼ぎではありません)でわ、どぞ~。
「あの瞬きをもう一度」
―――今日が最後の十六夜―――
そう、俺は鳥になりたかった。永遠と続くこの大空を闊歩する存在に。誰からも縛られることなく、純白の羽衣を纏って世界を眺める存在に。そして、裏の世界を知らずに天衣無縫に飛翔する八咫鴉に。
―――なりたかった。
だが、世界は時の赴くままに流れていた、いや、流されていた。並の理では覆せないこの世の常。そして、何億年もの過去から受け継がれてきた必然であり、永久の叡智。
俺は、彼女に一回だけ聞いた事がある。
―――何故、俺らはここにいるのだろう。
俺らに干渉する全てのものの存在理由。無より生まれし有の存在理由。人が人で在るための必定的な理由。そんな訳の判らない問題に、彼女はさらりと答えた。
―――理由なんて、要りませんよ。
そこは、暗闇の中で存在意義を示し合う星空の下。二人で最後まで歩いていこうと約束した、永遠の郷。
彼女の言ったことが理解できなかった。そして、自分が言ったことも理解できなかった。でも、頬から雫が垂れていた。その理由も判らない。ただ、暗がりの中、隣に座っている長い黒髪を棚引く風に晒している寂しげな彼女だけを見つめていた。
俺たちは線香花火のように、儚く、脆く、美しかった。そして、何より変わりたかった。この穢れきった罪を背負い続ける人間から。でも、俺たちは人間だったから出会えた。この星の生命たちの中のたった一つの偶然であり、真実。
人は欲張りだ。俺も、彼女も、みんな。だから、俺は鳥になりたかった。彼女を追いかけるために。自身の羽で彼女を導けるように。
静寂が最後の時を刻み込んでいく。彼女と触れ合える最後の時間。
―――月が………きれい。
彼女が呟く。俺は震えていた。彼女のいない未来に。彼女のいない恐怖に。
俺は、彼女に最後の確認をしようとする。
―――本当に………ッ。
言葉が詰まった。嗚咽が漏れる。そんな無様な俺の姿を見て、彼女はそっと、俺に寄り添ってくる。
―――男のくせに女の前で涙を見せるのですか? んもう、最後の最後まで。
俺は何も言わなかった。いや、何も言えなかった。それほどまでに彼女の言葉の一言一句までが愛おしかったから。
―――もう……行かなくちゃ。十六夜が過ぎちゃいます。ここが私と繋がる最後の橋。昭平さんと会えた最初の橋。そして、私たちを今まで見ていてくれた夜空に咲く華。私は昭平さんと共に在ります。そして、昭平さんも私と共に。二人に与えられた栄光の幸がいつまでも夜空に輝きますように………。
その時、彼女が僅かに赤光をあげた。俺は静かにうなずく。確かな意思を込めて。そして、最後に一言―――
「栄光の幸がいつまでも夜空に輝きますように………」
彼女は薄れつつも、屈託のない笑顔で俺を見ていた。初めて見た彼女の顔と全く同じ顔だった。
俺は彼女に顔を近づけていく。彼女は予想通りといった様子で、でも嬉しそうに、やさしく目を瞑る。彼女と俺が繋がる直前、俺は彼女の名前を呟いた。
「………十六夜」
互いの唇が触れ合った。(作品完成後、付け足し)
永遠の中の刹那、俺が信じられたたった一つの存在、"十六夜"は消えていった―――